大男所帯の中の乙女たち(加田斎)

こんにちは。
先週さぼった上に、今週も大幅に遅れて投稿の加田です。
すいません。それなりに反省しております。

さて。
本番まで一週間となり、稽古も佳境に入ってきました。

私は物語のキーパーソンとなる3人組の1人を演じています。『マクベス』をご存じの方は、なんの役かピンときたと思います。アレ、のことですね。
 その3人組の場面は私が一部演出を担当しているのですが、3人のうち、私以外は女子。こんなに男所帯の芝居で、出演者に女性は3人しかいないのに、そのうち2人は、ここ最近、だいたい私とずっと一緒に稽古をしているわけです。

 当初は、台本とは関係なく、自由に空間を動き回ったりしました。それから後も、さまざまな感覚を使いながら、相手を知り、呼吸を合わせつつ多様な表現ができるようになるための訓練を続けました。
舞台上で心を解放させながら、五感を使って3人で空間を支配する――と口で言えば簡単ですが、はっきり言って、私はもうかなりのおっさんですので、20そこそこの若い女子2人と感覚を共有し、息を合わせるため、何度も何度も同じことをくり返し稽古するはいろいろな意味でしんどいです。
しかし、言うまでもないことですが、舞台に上がれば歳や性別など関係ありません。それに彼女たちは私のやろうとしていること、めざしていることを必死に理解しようとしてくれています。その熱意に、なんとか応えたいと思っています。
 1人は、4年前からの知り合いです。まさか、こんな形で一緒になにかをつくることになろうとは思っていませんでしたが、当初からその表現力に心動かされることが多々ありました。少なからず信頼していた相手です。もう1人は、この劇団が主催したワークショップに参加したのが縁で、今回出演することになった女性です。そのワークショップのときから、おもしろい存在だと思ってました。

 これが、本番までにうまく形になるかどうかはまだまだ分かりません。やるべき課題は山積しています。ですが、あと1週間、悩み、あがき、もがきながら、一歩でも理想に近づきたいと思っています。

◆本日のシェイクスピアの名言・名台詞◆

「楽しんでやる苦労は、苦痛を癒すものだ」

作・加田斎
代筆・天真大貴

〜天真の勝手にコメント〜
例の3人組は、稽古場でかなりの異彩を放つ程、衝撃的なものですよ。
2人の新女子も頑張ると言うよりは、楽しんでいると言う印象ですね!

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